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【本】デカルトの探求:「我思う、ゆえに我あり」から神の存在への哲学的旅路『省察』

★この記事を読むと、「ルネ・デカルト」の哲学的思考の核心をなす作品『省察』が読みたくなります。

 

★詳細はこちら→『省察 - Wikipedia

 

★詳細はこちら→『ルネ・デカルト - Wikipedia

 

 

デカルトの哲学的旅: 知識の確実性を求めて】

 

①『第一瞑想 - 懐疑について』

デカルトは、知識の確実性を探求するために、あらゆる以前の信念を疑い、新たな基礎から哲学を再構築することを試みます。彼は、感覚や体験がしばしば欺くものであることを指摘し、絶対的な確実性を求めていきます。

 

②『第二瞑想 - 思考することについて』

この瞑想でデカルトは、「我思う、ゆえに我あり(Cogito, ergo sum)」という有名な結論に到達します。彼は、すべての外部の事物を疑っても、自分が思考しているという事実だけは疑うことができないと主張します。

 

③『第三瞑想 - 神の存在について』

デカルトは、完全性の概念を用いて、神の存在を論じます。彼は、不完全な存在である自己が完全性の概念を持つことはできず、したがってそれは完全な存在、すなわち神によって与えられたものでなければならないと主張します。

 

④『第四瞑想 - 真理と虚偽について』

この部分では、デカルトは誤りや錯覚の原因を探求します。彼は、意志と理解の不均衡が誤りの源であると述べ、神が欺くことはないと主張します。

 

⑤『第五瞑想 - 物質的なものの本質について』

デカルトは、幾何学的な真理と神の存在を関連付け、物質的なものの本質がどのように認識され得るかを考察します。

 

⑥『第六瞑想 - 物質的なものの存在と心身問題について』

最後の瞑想では、デカルトは心と体の異なる性質を探究し、物質的な世界の存在を再び肯定します。彼は、心と体は異なるが互いに影響を及ぼし合うと考えます。

 

【まとめ】

ルネ・デカルトの『省察』では、デカルトは知識の確実性を求めて、既存の信念を根底から疑い、新たな哲学的基盤を築きます。

彼は「我思う、ゆえに我あり」という有名な結論を通して、自己の存在と思考の不可避性を確立し、完全性の概念から神の存在を導き出します。

さらに、真理と虚偽、心と体の異なる性質とその相互作用、物質的なものの本質と存在について探究し、合理主義的な哲学の基礎を築き上げ、後の哲学思想に深い影響を与えました。